ITS情報通信システム推進会議

私たちは情報通信技術を活用し、世界で最も安全で環境にやさしく経済的な道路交通社会の実現に寄与します。

部会の活動

+部会・専門委員会の活動

+車々間通信システム専門委員会
『平成18年度の活動の概要』
  • 車々間通信システムの更なる高度化に向けて、5.8GHz帯を用いるシステムに加え、新たな無線周波数(VHF、UHF、準マイクロ波)、変調方式(OFDM、スペクトル拡散、UWB)、通信制御技術等の調査検討を行った。中でも、車々間通信環境における電波伝搬モデルの正確な把握を目指して、VHF帯からマイクロ波帯にわたる広い周波数帯での電波伝搬特性シミュレーションを行い(委託研究を含む)、比較考察によって各周波数帯の特徴を把握した。また、電波伝搬の研究成果を学会発表及び推進会議のWebサイトで公開し、積極的な情報発信にも努めた。(無線方式検討WG)
     
  • 5.8GHz帯車々間通信の規格化に向けた検討に注力して活動した。その結果、「5.8GHzを用いた車々間通信システムの実験用ガイドライン(ITS FORUM RC-005 1.0版)」を策定した。また、ガイドラインを国土交通省自動車交通局およびASV(Advanced Safety Vehicle)推進検討会の主要メンバーに説明し、今後の取り組みを含めた意見交換を実施した。(規格化検討WG)

  • 10月にロンドンで開催された「第13回ITS世界会議」の中のVSC Special Sessionを運営し、日米欧3極の専門家との情報交換及び国際連携を図った。さらに本会議の後、当専門委員会の主催により「ロンドンITS世界会議 VSCセッション報告会」を開くと共に英文Webサイトに掲載することで会員及び世界への情報発信に努めた。また8月4日に、Dr. Chan (米国カリフォルニアPATH)を招いてVSCに関する講演会を開催した。(VSC TG)
    「ロンドンITS世界会議 VSCセッション報告会」
     日時:11月8日 場所:霞が関プラザホール(千代田区霞が関)
     司会:   小山敏 (VSC TG副主査)
     開会挨拶:堀松哲夫 (車々間通信システム専門委員長)
            中村裕治氏(総務省)
     報告者:  津川定之氏(VSC TG主査 名城大学教授)
            横山利夫氏(本田技術研究所)
            柿原正樹氏(自動車工業会)
            小山敏氏 (VSC TG 副主査 日立製作所)
            和迩健二氏(国土交通省自動車交通局)
     
  • ミリ波応用における、システム、デバイス、標準化の各テーマについて具体的な調査検討を行った。中でも、標準化を含めた国際的な動きが活発な中、ミリ波デバイスの開発動向やUWBレーダシステムの詳細な検討を行った。(ミリ波WG)
『平成19年度の活動の概要』
 
これまでと同じ5WG体制で活動するが、規格化検討WGはミッションをより明確にするために規格WGに改称して活動する。この体制の基に車々間通信システムの通信ガイドラインの精査を実行し、その妥当性を実験とシミュレーションの両面から検証する。
一方、車々間通信のさらなるアプリケーション拡大・高度化を目指して無線通信方式の基礎検討を継続すると共に、ミリ波車々間通信の具体的なシステム要素も審議する。さらに、上記結果を含めて、VSC関連国際会議を通して日本から世界に向けて情報発信し、内外専門家との交流、情報収集を行う。
  • 昨年度の活動を継続し、5.8GHz帯を用いた車々間通信システムの実験用ガイドラインの精査(性能検証、妥当性確認)を行い、標準規格案作成に向けた活動を推進する。これを基にASV推進検討会とのリエゾンを強化し、必要に応じて通信実験・シミュレーション等を共同で実施する。
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  • 車々間通信の更なる拡張、高度化を目指して、使用周波数帯、無線方式等の基礎技術検討を関連機関と連携して継続実施する(委託研究を含む)。また、並行してアプリケーション拡大の検討も開始する。
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  • ミリ波関連の国内外の標準化動向を把握しつつ、ミリ波通信・レーダ技術(デバイス、システム)を検討する。この結果を必要に応じて標準化検討機関に注入する。

  • 北京のITS世界会議の中で開催予定されているVSC International Special Sessionに参画して日本から世界への情報発信と、情報収集、専門家との交流の促進を行う。具体的には、VSC TGが中心となってVSC International Special Sessionを運営し、終了後にその成果報告会を開催する。さらに、海外のVSC専門家を招いて会員対象のVSC研究開発の現状を習得する。