ITS情報通信システム推進会議

私たちは情報通信技術を活用し、世界で最も安全で環境にやさしく経済的な道路交通社会の実現に寄与します。

シンポジウム

+シンポジウム

+平成19年度 ITS情報通信システムシンポジウム 開催レポート


+2.来賓挨拶
  総務省総合通信基盤局長 森 清氏

森 清氏<挨拶趣旨>
■ わが国におけるカーナビ、VICS、ETC等の普及のスピードは世界でも類を見ないものとなっている。また、テレマティクスと呼ばれる携帯電話とカーナビゲーションシステムを連動した情報通信システムや、電波を用いた車載レーダも普及段階にあり、ITSは、利用者の生活に深く浸透し、安全や快適性を追及するメディアとして不可欠なツールになってきている。
一方、現在、この分野の最大の課題として、交通事故を減らし、安全な道路交通社会を実現するということが挙げられる。

■ 政府においても、平成18年1月に「IT新改革戦略」を決定し、それに基づく本年度の具体的な取り組み計画である「重点計画−2007(案)」の中でも、「交通事故の削減に資する世界に先駆けた安全運転支援システムの実現」という項目を盛り込み、関係省庁間で連携を図りながら取り組んでいくことを考えている。

■ 総務省としては、皆様のご期待に充分応えるべく、迅速且つ的確に対応していくために様々なITS関係の取り組みを進めている。

■ 具体的には、2011年7月24日の地上デジタル放送への移行を契機とし、VHF帯及びUHF帯の周波数有効利用方策の検討を進めている。その周波数帯の中に、ITSに対してUHF帯の一定帯域を専用に割り当てるという案を情報通信審議会でご審議いただいており、現在パブリックコメントの募集が行われている。早ければ6月中にも答申がいただけることを期待している。

■ また、車車間通信及び路車間通信を用いて、危険検知情報を速く・確実に伝送する技術など、ITS情報通信に関する様々な先端的研究開発を積極的に推進している。

■ このような取り組みを通じ、総務省では安全で快適な道路交通社会の実現のために、皆様のご支援、ご協力をいただきながら、まず2008年のITS大規模実証実験、2010年の実用化開始という目標に向けて、積極的に関係施策を推進していく。

■ 本日、このような形で「最新の車車間通信技術」、「交通弱者向けのITS」、「真に役立つITS」について、ご専門の方々からご講演をいただけるということは、正に時宜にかなったものであり、参加者の皆様にとっても、たいへん有意義なシンポジウムになるものと期待している。

■ 総務省としても、ITSの普及・発展に向け、引き続き最大限の努力をするので、本日ご参加の皆様方の一層のご指導、ご協力をお願いしたい。


「平成19年度 ITS情報通信システムシンポジウム 開催レポート」トップページへ戻る