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平成17年度 ITS情報通信システムシンポジウム 開催レポート 2.来賓挨拶 総務省総合通信基盤局長 有冨 寛一郎氏 <挨拶趣旨> 日本のITSは世界でトップレベルにある。カーナビにしても、VICSにしても、ETCにしても世界に類を見ないスピードで進展しており、社会インフラとして国民に認めてもらっている。カーナビ、VICS端末だけで単純に計算しても、経済効果は累計で約3.6兆円に達している。また、6月15日に、わが国のITS振興の重要な担い手であるITSJapanがNPO法人(特定非営利活動法人)として新たなスタートを切っている。政府としてもこうした取組みをサポートする意味で種々取り組んでいるが、本年2月「IT政策パッケージ」を策定し、ITS関連省庁の協力のもとでオールジャパンとして、セカンドステージに突入したITSの具体的な取組みを進めている。 ITSは車が中心となり、これに道路、交通、通信と言った分野横断的なシステムを創造するものである。そういった観点で捉えると、車は「動く情報ボックス」である。情報に対してアクセスする事やナビゲーションといった事だけではなく、携帯電話やテレビと接続する事やいろいろな情報を検索する機能がある。動くものでこういうことを可能とするためには従来の電話線では無理であり、最近の電波利用技術を駆使する事によって現実のものとなってきている。 総務省として、現在ユビキタス(何時でも何処でも何でも誰でも)通信が出来るという社会、これをユビキタス社会と言っているが、これを2010年には実現するという構想を「u‐Japan」として打ち出しており、実現に向けて具体的に何をすべきかを検討している。ITS分野についても既存のITS情報通信システムの高度化に加えて、端末が高度化してきているのでこれをうまく使って地上デジタル放送を受信しながら走行するとか、電子タグといった新しい情報メディアをうまく使って多様化するユーザのニーズに的確に応えていく事が現実の問題である。総務省としては有限資源である電波をいかに有効に使っていくかを技術的に使用する周波数の幅を狭めるとか種々検討している。現在、各方面からいただいた提案について、総務省の研究会で意見を纏めているところであるが、ITS分野でも10件以上の提案をして頂いている。総務省としても今すぐにとはいかないが、新しい電波の使い方について前広に検討をして示して行きたいと考えている。 さらに、ITSの問題は国内ばかりではなく、諸外国にも同じような車社会があるわけで、とりわけ中国などアジアへの国際展開が当面、大変重要課題である。先程、豊田会長に伺ったところアジア、アフリカ諸国の方々が沢山愛知万博にいらしておられるとのことなので、いろいろな機会を使って日本のITSをアピールする事が重要であると考えている。これによって日本のITSビジネスを活性化させて国際競争力をつけていく事が重要な課題である。2007年の世界会議、2008年のオリンピックといった大きなイベントが中国で控えている。こういったところに積極的にアピールする事が重要である。このためにも本推進会議に参加している皆様の積極的なご支援、ご協力が必要であり、我々としても、関係機関と密接に協力をしつつ、前向きに取り組んでいきたいと考えている 「平成17年度 ITS情報通信システムシンポジウム 開催レポート」トップページへ戻る
<挨拶趣旨> 日本のITSは世界でトップレベルにある。カーナビにしても、VICSにしても、ETCにしても世界に類を見ないスピードで進展しており、社会インフラとして国民に認めてもらっている。カーナビ、VICS端末だけで単純に計算しても、経済効果は累計で約3.6兆円に達している。また、6月15日に、わが国のITS振興の重要な担い手であるITSJapanがNPO法人(特定非営利活動法人)として新たなスタートを切っている。政府としてもこうした取組みをサポートする意味で種々取り組んでいるが、本年2月「IT政策パッケージ」を策定し、ITS関連省庁の協力のもとでオールジャパンとして、セカンドステージに突入したITSの具体的な取組みを進めている。 ITSは車が中心となり、これに道路、交通、通信と言った分野横断的なシステムを創造するものである。そういった観点で捉えると、車は「動く情報ボックス」である。情報に対してアクセスする事やナビゲーションといった事だけではなく、携帯電話やテレビと接続する事やいろいろな情報を検索する機能がある。動くものでこういうことを可能とするためには従来の電話線では無理であり、最近の電波利用技術を駆使する事によって現実のものとなってきている。 総務省として、現在ユビキタス(何時でも何処でも何でも誰でも)通信が出来るという社会、これをユビキタス社会と言っているが、これを2010年には実現するという構想を「u‐Japan」として打ち出しており、実現に向けて具体的に何をすべきかを検討している。ITS分野についても既存のITS情報通信システムの高度化に加えて、端末が高度化してきているのでこれをうまく使って地上デジタル放送を受信しながら走行するとか、電子タグといった新しい情報メディアをうまく使って多様化するユーザのニーズに的確に応えていく事が現実の問題である。総務省としては有限資源である電波をいかに有効に使っていくかを技術的に使用する周波数の幅を狭めるとか種々検討している。現在、各方面からいただいた提案について、総務省の研究会で意見を纏めているところであるが、ITS分野でも10件以上の提案をして頂いている。総務省としても今すぐにとはいかないが、新しい電波の使い方について前広に検討をして示して行きたいと考えている。 さらに、ITSの問題は国内ばかりではなく、諸外国にも同じような車社会があるわけで、とりわけ中国などアジアへの国際展開が当面、大変重要課題である。先程、豊田会長に伺ったところアジア、アフリカ諸国の方々が沢山愛知万博にいらしておられるとのことなので、いろいろな機会を使って日本のITSをアピールする事が重要であると考えている。これによって日本のITSビジネスを活性化させて国際競争力をつけていく事が重要な課題である。2007年の世界会議、2008年のオリンピックといった大きなイベントが中国で控えている。こういったところに積極的にアピールする事が重要である。このためにも本推進会議に参加している皆様の積極的なご支援、ご協力が必要であり、我々としても、関係機関と密接に協力をしつつ、前向きに取り組んでいきたいと考えている
<挨拶趣旨> 日本のITSは世界でトップレベルにある。カーナビにしても、VICSにしても、ETCにしても世界に類を見ないスピードで進展しており、社会インフラとして国民に認めてもらっている。カーナビ、VICS端末だけで単純に計算しても、経済効果は累計で約3.6兆円に達している。また、6月15日に、わが国のITS振興の重要な担い手であるITSJapanがNPO法人(特定非営利活動法人)として新たなスタートを切っている。政府としてもこうした取組みをサポートする意味で種々取り組んでいるが、本年2月「IT政策パッケージ」を策定し、ITS関連省庁の協力のもとでオールジャパンとして、セカンドステージに突入したITSの具体的な取組みを進めている。
ITSは車が中心となり、これに道路、交通、通信と言った分野横断的なシステムを創造するものである。そういった観点で捉えると、車は「動く情報ボックス」である。情報に対してアクセスする事やナビゲーションといった事だけではなく、携帯電話やテレビと接続する事やいろいろな情報を検索する機能がある。動くものでこういうことを可能とするためには従来の電話線では無理であり、最近の電波利用技術を駆使する事によって現実のものとなってきている。
総務省として、現在ユビキタス(何時でも何処でも何でも誰でも)通信が出来るという社会、これをユビキタス社会と言っているが、これを2010年には実現するという構想を「u‐Japan」として打ち出しており、実現に向けて具体的に何をすべきかを検討している。ITS分野についても既存のITS情報通信システムの高度化に加えて、端末が高度化してきているのでこれをうまく使って地上デジタル放送を受信しながら走行するとか、電子タグといった新しい情報メディアをうまく使って多様化するユーザのニーズに的確に応えていく事が現実の問題である。総務省としては有限資源である電波をいかに有効に使っていくかを技術的に使用する周波数の幅を狭めるとか種々検討している。現在、各方面からいただいた提案について、総務省の研究会で意見を纏めているところであるが、ITS分野でも10件以上の提案をして頂いている。総務省としても今すぐにとはいかないが、新しい電波の使い方について前広に検討をして示して行きたいと考えている。
さらに、ITSの問題は国内ばかりではなく、諸外国にも同じような車社会があるわけで、とりわけ中国などアジアへの国際展開が当面、大変重要課題である。先程、豊田会長に伺ったところアジア、アフリカ諸国の方々が沢山愛知万博にいらしておられるとのことなので、いろいろな機会を使って日本のITSをアピールする事が重要であると考えている。これによって日本のITSビジネスを活性化させて国際競争力をつけていく事が重要な課題である。2007年の世界会議、2008年のオリンピックといった大きなイベントが中国で控えている。こういったところに積極的にアピールする事が重要である。このためにも本推進会議に参加している皆様の積極的なご支援、ご協力が必要であり、我々としても、関係機関と密接に協力をしつつ、前向きに取り組んでいきたいと考えている