平成16年度ITS情報通信システムシンポジウム 開催レポート
１．主催者挨拶
ITS情報通信システム推進会議会長　豊田章一郎氏

ＩＴＳは渋滞、環境、安全といったわが国のみならず、世界がかかえる問題を解決すると同時に２１世紀のわが国経済の牽引役として大きな期待を寄せられている。このような中で本年は、９年ぶりにわが国でＩＴＳ世界会議が、また２００５年には愛・地球博が開催される予定である。世界に向けてＩＴＳを本格的に普及させるために、これらの機会を通してわが国の世界最先端のＩＴＳをアピールすることが重要であると考える。１０年前にパリで開催された第１回目のＩＴＳ世界会議で、当時はまだカーナビがほとんど使われていない時代に、わが国ではすでに３５万台のカーナビが動いていると述べてびっくりさせたものだったが、最近のカーナビの普及にはあらためて驚いている。本日はＩＴＳの専門家のみならず多方面の分野の方々のご出席を賜ってＩＴＳビジネス展開を視野に入れながら、様々な視点で議論していただくシンポジウムを開催することになった。シンポジウムでの意見を反映しながらＩＴＳ情報通信システムの早期普及に向けて一層精力的に活動を行って参りたいと考えている。今後ともＩＴＳ情報通信システム推進会議への一層のご理解ご支援をお願いしたい。

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