警　察　庁
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　通商産業省
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　運　輸　省
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　郵　政　省
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　建　設　省

１．ＩＴＳ（高度道路交通システム）関係五省庁（警察庁、通商産業省、運輸省   　、郵政省、建設省）は、平成１１年８月６日に日本の「ＩＴＳに係るシステム 　アーキテクチャ」の素案を公表します。 ２．最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを一体のシステムとして構 　築することにより、事故や渋滞、環境の悪化等の道路交通問題の解決や関連産 　業における市場の拡大等を図るＩＴＳについては、世界的な規模で多様なシス 　テムの実用化や研究開発が行われているところですが、我が国における多様な 　ＩＴＳのサービスの本格的な実現に向けては以下の課題への対応が求められて 　いるところです。 　 多様な機能を兼ね備えたシステムの効率的な構築 　 将来の社会ニーズや技術進歩に柔軟に対応するための拡張性の確保 　 国内・国際標準化への適切な対応 ３．今回公表するシステムアーキテクチャは、五省庁が提案するいわば「ＩＴＳ 　全体の概略設計図」であり、ＩＴＳのシステムを構築していく上で必要になる 　と考えられる全ての「情報」の関連性や「機能」の理想的な配置場所等を明ら 　かにすることにより、これらの課題への適切な対応を可能とするものです。 ４．ＩＴＳは、学・産・官が一体となって推進すべき国家的プロジェクトである 　ため、ＩＴＳ関係五省庁は、今回公表するシステムアーキテクチャの素案に対 　し、ＶＥＲＴＩＳ(道路・車両・交通インテリジェント化推進協議会　会長： 　豊田章一郎（社)経済団体連合会名誉会長）の協力を得て広くパブリックコメ 　ントを募り、産学の創意工夫が生み出すＩＴＳの多様な可能性や国際標準との 　整合性を担保する「日本のシステムアーキテクチャ」を完成させていく予定で 　す。

統合的なシステムの効率的な構築  システムの拡張性の確保  国内･国際的な標準化の促進

ITSが実現する世界に係る共通認識の形成 　 プロジェクト等の開発・展開に係る計画の策定 　 ITS施策実現のための利用者サービスの組み合わせ･活用 　 個別システムの設計・開発 　 標準化活動の促進 　 ITS研究等のための情報の利用

―「高度道路交通システム（ITS）に係るシステムアーキテクチャ（素案）」の構成―